アルツハイマー型認知症において選択的に、しかも早期に萎縮が認められる部位は嗅内野(同義語:嗅内皮質、内嗅皮質)と海馬である。埼玉医科大学国際医療センターの松田博史教授は、早期診断の難しさについて以下のように説明している。
「アルツハイマー型認知症では、内側側頭部構造のなかでも海馬傍回の最前部である嗅内皮質の萎縮が最も早期にみられることがわかっている。しかし、この嗅内皮質の容積は両側合わせても正常で2ccに満たず、その測定誤差が大きな問題となっている。嗅内皮質に比べて、海馬は両側合わせると正常者で7cc近くあり、境界も嗅内皮質に比べれば明瞭である。ただし、アルツハイマー型認知症以外の疾患でも海馬萎縮は高頻度でみられるため、嗅内皮質萎縮よりも特異性に乏しい。アルツハイマー型認知症では、正常加齢に比べ、内側側頭部の萎縮の進行が数倍早いことが知られており、縦断的に測定することも重要である。しかし、1年における萎縮率は10%未満のことが多く、海馬においても0.5cc前後の測定精度が要求されることになる。」
2013.10.02. apital
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