痛みが無い人がモルヒネを服用すると、精神依存と身体依存を起こします。では、なぜ、痛みに悩む患者さんでは、モルヒネを服用しても依存にならないのでしょうか?
長期間痛みに悩む患者さんには、炎症がある疼痛と神経が障害されて起こる疼痛、2つの痛みタイプがあります。これらの痛みを抱えていると、内因性オピオイドと呼ばれる、自分で作る鎮痛効果物質が体内で放出されます。すなわち、精神依存を形成する脳内報酬系のドパミン作動性神経を抑制し、モルヒネを服用しても、ドパミンが過剰放出されることはありません。側坐核のドパミン受容体に結合するドパミンが大量放出されないので、精神依存は形成されません。2012.4.17 allabout
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