By: Hajime Nagahata イメージ画像
禁煙に伴う体重の増加は、ニコチン依存の度合いが強い人ほど多いと、国立病院機構京都医療センターの長谷川浩二部長らが米科学誌『プロスワン』に報告した。禁煙外来でたばこをやめた186人を分析した。研究は、同センターで禁煙に成功した男性132人、女性54人を対象とし、初診時と、健康保険による治療が終了する3カ月後の体重の変化をBMIで表し、ニコチン依存度との関係を見た。3カ月後に被験者のBMIが平均0.4(体重は同1.1キロ)増加したが、全体に依存度が強い人ほど禁煙後のBMI増加率が大きかった。大半がニコチンパッチか、ニコチンと似た作用を示す飲み薬のいずれかを使ったが、薬の種類による差はなかった。禁煙するとなぜ体重が増えるのかについては、完全には解明されていないが、ニコチンの離脱症状であるとの説が有力で、禁煙後、時間をかけて徐々に元に戻るという。2013.10.14 Sankei Biz