米スタンフォード大学の研究グループは、長期間の親子間の会話をモニターして調査した結果、「親が子どもに話し掛ける回数が各家庭で非常に差があり、その回数が多いほど、幼児の言語能力が発達する」ことを明らかにした。この内容は9月10日付で「Psycological Science」誌に掲載された。 この研究グループは親と幼児の会話を1日当たり10時間記録し、親や別の媒体(テレビ、ラジオ等)からの言葉の回数を計測した。その結果、各親によって話し掛けられた単語の数は1時間当たり67語から1200語と非常に差があることが分かった。さらにそれぞれの幼児が2歳になったときの言語能力を調査し、話し掛けられた言葉の回数との関係を調べた。その結果、親から直接話し掛けられた回数が多いほど幼児の言語能力が高いことが分かった。一方、テレビやラジオから流れた言葉の回数とはこの関係が見られないことが分かった。この研究内容は子育てを経験したことのある多くの方にとって感覚的に分かっていることだろう。当たり前のように受け取られるかもしれない。しかし、言語発達の差はその後のさまざまな学習の効果を大きく左右する。親の収入と教育への熱心さの関連性、さらには子どもの将来の学歴への影響などを考えると、幼児への言語教育の仕組みを解明し、方法を改善することは社会的に重要な意味を持つ。2013.10.17 IRORIO
Psychological Talking to Children Matters Early Language Experience Strengthens Processing and Builds Vocabulary
第29回セリエ研究会のご案内 …
2025年度「子どもの精神分析…
アーカイブ視聴「PTSDのため…
無料アーカイブ視聴「日常の臨床…
オンラインセミナー「プレイセラ…