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ブラック企業特別賞の東北大学副学長の見解

病院薬剤部助手の自殺(‘07年)、及び工学研究科准教授の自殺(‘12年)、理学部における卒論受け取り拒否による学生の自殺(‘08年)とセクハラ問題(‘13年)などがノミネート理由。
 東北大学として「ブラック」と呼ばれるものを決して許容しないという基本姿勢をキチッと示していく。同時に、社会の模範たるべき公器として、またワールドクラスの教育研究機関として「人が集い、学び、創造する、世界に開かれた知の共同体としての大学」を構築していかなければならない。先般里見総長が発表した里見ビジョンの理念にもあるように教育研究現場力の向上を目的とし、すべての教職員・学生が相互に人格・尊厳を尊重し合うやりがいのある環境を作っていく。具体的には「日常から追い込まれる環境をいかになくすか」と「万が一追い込まれた時の個々人の支援(セーフティーネット)」を柱としていく。また、それらでカバーできない表面化しにくい問題を解消するために全体としてハラスメントを意識していくオープンな環境の構築を目指す。ハラスメントはその基準が個人によって異なり、ある一律のラインを設定することが難しい。それでも繰り返し訴えかけを行い、一人ひとりがその問題を正しく理解し、行動していくことこそが決め手と考えている。2013.10.24 東北大学新聞

編集部