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職場うつ病の原因が過労でなく上司や職場環境であることを示す研究が発表される

ノルウェーのオルフス大学の臨床医学学科の研究チームが、職場うつ病の原因は「嫌な上司」や「平等でない職場環境」にあることを示す研究を発表した。研究チームは、病院や学校などさまざまな機関で働く公務員約4500人を対象にアンケートを実施、その中からうつ病と診断された人に個人面談を行った。その結果、多くの人が「職場で上司から不平等な扱いを受けている」と感じていることがわかった。

研究チームは「職場うつ病の患者は、不平等に多くの仕事を与えられていることが職場うつ病の原因であるにも関わらず、仕事量が多いから精神的にしんどいのだと思う傾向があり、また、病気のせいで割り当てられた仕事をこなせなくなってしまっているのに、病気の原因が多すぎる仕事量にあると考えてしまうのです」と述べている。

さらにうつ病患者の唾液に含まれるコルチゾールの分泌量を調べたところ、コルチゾールの分泌量が仕事のプレッシャーとは関係なく、また、分泌量が多いほどうつ病進行のリスクが低くなることが判明した。これらの新しい発見によって、「労働者が自身の職場環境をどう思っているのか」を把握することや、職場環境を改善することが、労働時間の減少よりも、職場うつ病のリスクを減らすことに効果的であることがわかった。2013.10.29 Gigazine

編集部