英国ロンドンにあるグレート・オーモンド・ストリート病院がローハンプトン大学との共同研究で、心臓や呼吸器の疾患で入院している子ども(生後1週間~4歳)37人を対象に、1回につき3~10分、音楽療法士が昔ながらの子守歌を聴かせ、絵本の読み聞かせをした場合と比べて、心拍数や痛みのレベルにどのような変化が見られるか調べた。痛みの評価には、 カナダの心理学者と麻酔科医のチームが小児の術後痛評価のために考案した「CHEOPS(Children’s Hospital Eastern Ontario Pain Scale)」と呼ばれる スケール(泣き方、表情、痛みの訴え、姿勢、傷を触れようとするか否か、脚の位置の6項目より段階的に点数をつける。スコア4~13)が用いられた。その結果、子守歌を聴かせた場合、心拍数の平均は134.1から128.7へ、痛みのレベルは6.21から5.64に下がることが判明した。読み聞かせでは、このような変化が見られなかったそうだ。共同研究者である神経科学者Tim Griffiths博士によれば、音楽には子どもの関心をそちらに向かせる効果があるだけでなく、脳の感情中枢に深く作用する効果もあるらしい。また、グレート・オーモンド・ストリート病院で長年音楽療法を実施しているNick Pickett博士によると、子守歌は録音で聴かせるよりも、「生」で、すなわち目の前で表情を見せながら歌って聴かせるほうがより効果的で、楽器を使うのであれば、1つに留めることがポイントだと指摘している。2013.11.2 IRORIO
原著 Research proves lullabies really do help children feel better
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