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【パーソナリティ心理】若手研究者の研究紹介 関西学院大 高岡しの先生

現在私は大学生を対象として、普段使用しているユーモアのスタイルとストレスとの関連について研究を行っています。4つのユーモアスタイルがどのようなストレッサーに対してそれぞれストレス反応に関連するかを検討したところ、男女で結果が異なることが明らかになりました。女性においては、親和的ユーモアを多く使用している人だと大学生活や学業上でストレッサーを多く経験していても抑うつや無気力などのストレス反応があまり高くなりません。また、自己高揚的ユーモアを多く使用する人だと、生活環境や身体的健康面に関わるストレッサーを経験したりや対人関係の中で不愉快なことを経験することが多くても不機嫌・怒りといったストレス反応が低いということがわかりました。逆に男性においては、自己高揚的ユーモアを多く使用していても生活環境や身体的健康面に関わるストレッサーを多く経験するとストレス反応が高くなり、同じユーモアスタイルであっても男女で全く逆の結果になることが示されました。つまり、ユーモアとストレスとの関連については性差をはじめ、使用スタイルやその影響について文脈(ここではストレッサー)を考慮に入れる必要があると考えられます。2013.11.4  日本パーソナリティ心理学会

編集部