アメリカの軍保健科学大学の神経科学者Steven Miller氏の研究によると、朝起きてすぐコーヒーを飲んでもカフェインの効果はあまり期待できないことが分かった。覚醒を促すホルモンであるコルチゾールは、明け方頃から分泌量が増え始めて起床時にピークを迎え、その後1時間程度、高いレベルを維持していく。その時間帯は平均すると午前8時から9時。薬理学的には、薬は必要とされるときに飲むのが原則で、なんでもないのに薬を飲んでいると、その薬に対して耐性ができてしまい、いざ必要となったときに同じ量を飲んでも効果が表れなくなる。したがって、体が最も覚醒し、カフェインを必要としない時間にカフェインを飲んでも効果が実感できないばかりか、耐性ができてしまい、どんどん摂取量が増えてしまうことになる。Miller氏は、コーヒーを飲むであれば、コルチゾールのレベルが下がる午前9時半から11時半、午後1時半から5時をすすめている。2013.11.09 IRORIO
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