カナダの身体健康に関するフォーラム「Hacking Health Vancouver 2013 」に出展されたという、「Auti-SIM」は、聴覚過敏症を持つ自閉症の子どもの世界を体感できるインタラクティブゲームである。
一般的な人は、耳から音が入ってくると小さな音は増幅し、大きな音は弱めて快適な音量に調節し、必要な音を選択しているが、自閉症の症状の1つとしてあげられる聴覚過敏症は、自分で音量を弱めることができない。その為、日常の騒音や、大きい音、高い音などに敏感となり、まるで音の暴力を受けたかのように反射的に反応して、しばしばパニック状態を引き起こすこともあるという。このゲームは、マウスで視点を変更させながら、自閉症の子どもたちの視点で遊び場を見聞きすることができるというものだそうで、視覚的なノイズとボケだけでなく、音声の歪みも再現されている。2013.03.21 カラパイア