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不眠の改善が鬱病の治療に効果的 アメリカ睡眠医学会

年間1800万人のアメリカ国民が鬱病と診断され、その数は増えつづけ、大きな社会問題となっています。2013年11月、同国の科学者は、不眠症のセラピーが鬱の治療に大きな効果があることを発表しました。しかしアメリカ睡眠医学会は、まだ鬱病の治療に関連した不眠セラピーを施すことのできる精神科医の数が400人ほどしかいないと述べています。昨年、米国心理学会は、睡眠心理学を特殊な分野として、復員軍人援護局の睡眠スペシャリスト600人を訓練するプログラムを開始しました。3カ月以上不眠がつづき、仕事や家庭に支障をきたす人々を不眠傷害と呼んでいます。鬱を抱える人々のほとんどが不眠を訴えています。不眠が鬱病の致命的な要因となっているのに、いままでそれが認識されてきませんでした。治療費は1時間約1~1万5千円で、一般の心理療法と同じくらい。トロントのRyerson大学の睡眠と鬱研究所所長は「生徒にこのセラピー法を教えるのは簡単です。その上、このセラピーを受けた患者はだいたい4回のセッションで治っています」と述べています。短期間の不眠セラピーで鬱病が治療できれば、多くの悩んでいる患者を救います。近い将来、アメリカでの睡眠スペシャリストの活躍に期待が持てそうですね。2013.11.29 マイナビウーマン

編集部