イスラエル・テルアビブ大学が発表した調査によれば、不幸な事件や事故などに日常的に触れていると、人の心は落ち込みにくくなることがわかったという。「暗いニュースについてゆっくりと考えることで、気持ちが落ち込むのを避けられる」と話すのは、調査を率いたMoshe Shay Ben-Haim氏。実験では、色付けされたいくつかの単語を被験者に見せ、それぞれの色を答えてもらう“Emotional Stroop Task”と呼ばれるテストを実施。すると、通常“Terrorism(テロリズム)”などのネガティブな単語は“Table(テーブル)”といったニュートラルな単語に比べて色の認識に時間がかかるのだが、何度も繰り返し見ているうちに、その単語がもつ影響力が弱まって認識時間も短縮できることが明らかに。実際に、テスト後のアンケートでも、ネガティブな単語を2回だけ見た被験者は「気分が落ち込んで暗い気持ちになった」と答えていたが、何度も繰り返し見た被験者は「すぐに気分を持ち直すことができた」としていたという。2013.12.03 IRORIO
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