米国フロリダ州立大学の研究者たちが、結婚したばかりの135組の腹の中を探ってみたところ、公には口にしない、無意識に感じている相手の印象が、結婚4年後の満足度にかなり深く関わっていることが分かった。この調査結果は、アメリカ科学振興協会が発行する雑誌「Science」の11月29日号に掲載されている。研究者はどうやって新婚さんの「腹の中」を探ったのか? それは次のような方法でだ。まず、対象者にコンピュータスクリーンの前に座ってもらう。そして、スクリーンに、結婚したばかりの相手の写真を瞬間的(3分の1秒)に映し出す。そのすぐ後に1つの言葉を映し、それがポジティブな意味を持つ言葉かネガティブな意味を持つ言葉かを判断してボタンを押してもらう。映し出される言葉は「良い(good)」、「悪い(bad)」、「素晴らしい(awesome)」、「ひどい(awful)」などというシンプルなものなので、誰でも素早く判断できる。この判断にかかった時間を精密に計ると、腹の中で相手をどう思っているかが分かるらしいのだ。「パートナーに対してポジティブな感情を抱いている場合は、ポジティブな言葉への回答が通常より速くなり、ネガティブな言葉への回答が遅くなります」と、研究者のリーダーであるJames K. McNulty氏は言う。研究者たちはこうやって135組の新婚さんの腹の中を探り、4年後に、「結婚生活に満足していますか?」というような普通のアンケートを取った。すると、腹の中で相手をネガティブに思っていた人ほど、大きな不満があると回答したとのこと。2013.12.7 IRORIO
第29回セリエ研究会のご案内 …
2025年度「子どもの精神分析…
アーカイブ視聴「PTSDのため…
無料アーカイブ視聴「日常の臨床…
オンラインセミナー「プレイセラ…