「早発性AD患者の3分の1は記憶障害症状ない」というちょっと意外な論文が報告されております。バルセロナ大学アルツハイマー病・認知障害科とAugust Pii Sunyer生物医学研究所(スペイン・バルセロナ)のAlbert Llado博士らは、バルセロナ大学-IDIBAPS神経組織バンクから、脳の剖検でADが認められた40例の臨床データ(発症年齢、家族歴、臨床症状など)とAPOE遺伝子型を後ろ向きに検討しました。検討の結果、60歳までにアルツハイマー病(AD)を発症した早発性AD患者の3分の1は、典型的な記憶障害がないため、当初は他の脳障害と誤診されていたことが報告(Balasa M et al:Clinical features and APOE genotype of pathologically proven early-onset Alzheimer disease. Neurology Vol.76 1720-1725 2011)されたのです。もう少し詳しくご紹介しますと、40例の発症時の平均年齢は54.5歳であり、平均罹病期間は11年でした。全体の37.5%には当初、記憶障害以外の症状がみられ、最も多く認められた症状は、行動、視力、言語などの障害と実行機能あるいは業務遂行能力の低下などの非定型症状でした。非定型症状があり、記憶障害はない患者の53%は初診時に他の疾患と誤診されていました。一方、記憶障害のある患者の誤診率はわずか4%でした。2013.12.19 apital
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