フランス・ポワティエ大学のフレデリク・オーティン博士が、フランスの小学6年生111人を2つのグループに分けて、難しいテストを解かせてみたのです。テストの後、オーティン博士のチームはAグループの子供に「学習は大変なことだし、失敗や間違うのは普通のこと。自転車も失敗しながら乗れるようになる」という内容の説明をしました。一方、Bグループの子供にはどうやって問題を解こうとしたのか、という質問のみ。その後、子供全員に暗算や思考能力に関わる“作業記憶”のテストを受けさせたところ、Aグループの方がBグループより好成績でした。さらに別の小学6年生199人にも同じような実験を行なったところ、「学習で間違いがあっても当たり前」と聞かされたグループの方が成績がよく、「失敗したら自分はダメだ」と感じる子供が少ないことも判明しました。この実験結果を受けてオーティン博士は、「子供、特に年齢が低い子は間違ったり失敗することが多いのだから、親や教師は目の前の結果にとらわれず子供が試行錯誤できるようにすべき」と話しています。2013.12.20 WooRis
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