カナダのブリティッシュ・コロンビア大学が、アメリカ・ニュージャージー州のホームレスや貧困者向けの炊き出し施設でおこなった同調査。実験では、施設の利用者約150人を対象に、それぞれ個人的な思い出などをテープレコーダーに録音してもらい、その後問題解決のテストを受けてもらった。すると、意図的に過去の誇らしい瞬間などポジティブなことについて語らされ、いわゆる自己肯定をしていた被験者は、脳が活性化されてテストの成績が著しく良かったそう。また、これらの人々は、地方の自治体などから保護を求めるための情報を得ようとする確率も高かったとか。これは、過去の栄光や楽しかった日々を思い返すことにより自己価値が高まり、正しい判断をくだす妨げとなっている自身に対する恥辱や心理的障壁が取り除かれるためだと考えられるという。2013.12.20 IRORIO
過去記事
「貧乏人は頭が悪い!?「経済的な苦悩がIQを低下させる」との研究結果 2013.8.30 IRORIO