米エモリー大学が物語が脳に与える影響を調べたところ、小説を読むと脳内が変化し、その状態は数日間は続くことが分かった。調査では、大学生21人に対し、ロバート・ハリスの『ポンペイの四日間』を読んでもらう実験を行った。被験者はまず安静時の基礎線を測るために5日間fMRIで脳をスキャンした。続いて9日間、毎夜30ページずつ同書を読み進めた。翌朝、昨晩読んだ部分に関するクイズに答える彼らの脳内をfMRIでスキャン。9日間の実験期間が過ぎると、再び5日間毎朝被験者の脳をスキャンしたという。その結果、被験者は実際に本を読んでいる時には脳をスキャンしていなかったものの、その後も彼らの脳は接続性が高い状態が続き、筋肉が記憶している状態(同氏らはこの現象を“シャドーアクティビティー”と呼んでいる)になっていたという。脳の中心溝部分で接続性が高まると感覚運動スキルに影響する。そのため同氏らは「スリルのある物語を読んだだけで、人は主人公と同じような体験をしているような気になる」と結論付けている。2013.12.25 IRORIO
日本未病学会メンタルヘルス部会…