クイーンズ大学のエマ・ダージーらの研究によれば、“遠距離恋愛のカップルは、近距離恋愛のカップルよりも、お互いの関係に満足している”という結果があきらかになりました。同研究では、遠距離恋愛をしている男性243名と女性474名、近距離恋愛をしている男性111名と女性314名を対象に調査がおこなわれました。調査に参加した人たちには、交際の真剣さや仲のよさ、関係に対する満足度などが質問されました。すると、遠距離恋愛のカップルは、近距離恋愛のカップルにくらべて、恋人同士が仲がよく、十分にコミュニケーションをとっており、交際の満足していることがわかったんです。この結果は、いままでの“遠距離恋愛は上手くいかない”という定説を覆すもののように見えますね。でも、じつは定説と今回の研究結果は矛盾していないのです。 “遠距離恋愛は上手くいかない”という説は、心理学でいう“単純接触理論”に基づいています。これは、写真であっても、頻繁に目にすることで好意を持つという人の心理特性を意味しています。コミュニケーションの方法が乏しかった昔は、遠距離になると必然的に接触回数とコミュニケーションの頻度が減り、結果的に好意が減少してしまっていたんです。でも、いまはそんなことを気にする必要がありません。むしろ、離れているからこそ、積極的にコミュニケーションをとろうとするでしょう。だからこそ、今回の調査のように、“遠距離恋愛のほうが上手くいく”という結果につながったのです。2013.12.28 Menjoy
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