下半身の動かなくなったゴールデンレトリバーの雌、シャネル(9歳)が、セラピー犬として緩和ケア病棟(ホスピス)で残りの人生を過ごす末期がん患者らを癒やしている。足を引きずりながらも患者に寄り添う姿が、笑顔の輪を広げている。「気立てのええ子やな。頑張れよ」。昨年11月下旬、名古屋掖済会(えきさいかい)病院=名古屋市中川区松年町=のホスピスで開かれた、患者が動物とふれあう「アニマルセラピー」。車いすの女性患者が呼び掛けると、シャネルは大きな体を前足で支え、顔を近づけた。シャネルは犬の繁殖業者に飼われてドッグショー(品評会)に出ていたが、5年前に子宮の病気で引退。中部アニマルセラピー協会(名古屋市千種区)が譲り受け、誰に触られても嫌がらないセラピー犬に育てた。2014.1.4 中日新聞
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