帰省ラッシュの満員列車内でお漏らしした、幼い頃の僕
僕が幼稚園に入るか入らない位の幼児の頃、事情あって父と子供だけで故郷へ帰省しなければならないことがあった。僕が子供の頃だからもう30年以上前の昭和の国鉄の話だけど、父はひとりで僕ら子供を引き連れ、総立ちの満員列車に揺られていた。
満員列車に揺られている僕に、恐るべき緊急事態が起こる。
「オシッコしたい!」
ぎゅう詰めの車内で僕ら親子になすすべなどなく、あろうことか僕は満員の車内であえなく立ったままお漏らししてしまった!父にしてみたら「ふざけるな何しやがる」と、ブチ切れてもおかしくない最悪な心境だったろう。僕も普段から気の短い父にどんなに怒られるか、半ばパニックになり顔をひきつらせて泣き出しそうになった。そんな時に、僕ら親子にひとりの男性が、声をかけた。
「ああ、こういうときにオモラシすると、気持ちいいんだよねえ。。。おいちゃんも、昔、やったことがあるよ。」
そのおじさんの言葉を聞いて、泣きべそだった僕は、安心したようにニッコリしたのだと父は教えてくれた。2014.1.6 元ひきこもり、自閉症児のパパになる