従来の授業では、生徒は講義を一方的に受ける、というスタイルでした。反転授業では生徒は動画ファイルなどに収録された講義を事前に予習します。そして、授業時間には予習してきたことを活かした議論や応用問題を解くことにあてます。そこで生徒は予習してきた知識をより深めます。先生は一斉講義の時間がなくなるので、個々の生徒に密着した対話型の指導ができます。その結果、生徒の学習効果が上がると言われています。ただしタブレットやPC端末など家庭への金銭的負担や、生徒の予習を家庭でどうフォローするかといった時間的な負担が課題となっています。また教育機関サイドの、予習用動画の作成方法の確立や、ノウハウがまだ蓄積されていないことも課題となっています。反転授業は、すでに世界では広く行われており、アメリカで2006年にサルマン・カーン氏によって創設された非営利組織の教育ウェブサイト、カーンアカデミーでは、現在、理数系の講義を中心に3,000本以上の動画に誰でもアクセスできるようになっています。日本でも、小学校から大学にいたるまで徐々に環境が整いつつあり、今後の教育スタイルの主流になると目されている。2013.12.22 WooRis
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