理化学研究所(理研、野依良治理事長)と国立循環器病研究センター(橋本信夫理事長)が、脳卒中発症後の運動障害から脳神経回路が回復するメカニズムを解明した。脳卒中は、急性の脳梗塞や脳内出血などの脳血管障害による疾患を指し、言語障害、運動障害、感覚まひなど、多様な神経症状を伴う。なかでも運動障害はリハビリテーションによってある程度回復するものの、詳細な回復メカニズムは分かっていなかった。研究グループは、脳卒中患者が発症後3カ月間のリハビリテーションを行う過程の、運動機能と脳内の「神経線維連絡性」を時間を追って観察。その結果、運動機能が3カ月間かけて回復する過程で、障害がある側の大脳皮質から脊髄へとつながる神経線維連絡路(錐体路)で神経線維の変性が徐々に進む一方、それを補うように脳の中心付近深部にある赤核(せきかく)で神経線維の再構築が進むことが明らかとなった。これは、赤核における神経線維の再構築が、運動機能の回復と関係していることを示唆している。今後、神経線維の再構築を促進させる新しい治療法の開発や、リハビリテーション法そのものの最適化につながると期待できるという。2014.01.09 理化学研究所
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