英ケンブリッジ大学(Cambridge University)付属病院のアンドルー・クラーク(Andrew Clark)氏らの研究チームは、アレルギーの原因(アレルゲン)となる食物を少量ずつ摂取して耐性を獲得する「経口免疫療法(OIT)」と呼ばれる治療法を用い、重度のピーナツアレルギーの子どもたちに毎日、少量のピーナツ粉末を6か月にわたって与えた。その結果、試験に参加した7歳~16歳の子どもたち99人の84~91%が、1日当たり800ミリグラムのピーナツ粉末を安全に摂取できるように なったという。これはピーナツ5個分に相当し、子どもが誤ってピーナツを含む食物を摂取してしまって重篤なアレルギー症状を引き起こすとされる分量よりも はるかに多いという。また、アレルゲン耐性は経口免疫療法を受ける前と比べて25倍になったことになるという。ただし研究チームは、決して自宅ではこの治療法を行わないよう警告している。2014.1.30 AFP
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Assessing the efficacy of oral immunotherapy for the desensitisation of peanut allergy in children (STOP II): a phase 2 randomised controlled trial -THE LANCET-