米国イリノイ大学の研究により、幼いころ、こんなふうに親から罰せられるようことを頻繁に言われたり、自分が抱いているネガティブな感情（怒り、悲しみ、不安など）をはねつけられるようなことばかり言われて育った人が親になると、その子どもは肥満になるリスクが高くなることがわかった。話が飛躍して聞こえるかもしれないが、主任研究者のケリー・ポスト教授によると、子どもがネガティブな感情を抱いているとき、親がその感情に対処する術を教えてあげられないと、子どもの親に対する愛着心は不確かなものとなる。ネガティブな感情に対処する術を学ばないまま大人になり、親になると、自分も子どもに対する愛着心が不安定になる場合が多く、子どもの怒りや悲しみや不安を目の当たりにしても、どう対処すればいいのかわからず動揺し、自分が親から言われてきたようなことを子どもに言ってしまったり、食事中ならテレビを見せてその場をやり過ごしてしまったりする。その結果、子どもは情緒不安定になり、親に対する愛着心も不安定になって、空腹ではなく自分の気持を満たし慰めるためにジャンクフードや甘いお菓子に走るようになる。それが肥満につながるというわけだ。2014.2.2 IRORIO
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