時計で計測できる「客観的時間」は誰にでも一定ですが、素晴らしい音楽を聞いていると時間の流れ方を早く感じたり短く感じる「主観的時間」があります。そんな主観的時間が流れるスピードや感じ方を音楽によって操作する仕組みを、作曲家でスタンフォード大学教授であるジョナサン・バーガー氏が解説しています。音楽によって極度に知覚を左右されているような状態の時、神経科学の見地では、人間は自ら前頭前皮質の活動、特に「自己」に関するエリアの機能を一時的に停止させていると考えられています。神経科学者のイラン・ゴールドバーグ氏によると「一時的に自己喪失に陥っている時、人はクリアな神経相関物を受け取ることになります。そのため前頭前皮質は流れてくる音楽の重要性を再評価しています」と述べており、音楽が時間が止まっているような「禅」に似た状態を生み出す場合があるとのこと。2014.2.4 Gigazine
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