鉛は赤血球の中に存在するヘモグロビンというタンパク質の働きを阻害する事により、人体に悪影響を及ぼす重金属である事はよく知られている。
過去の研究によると鉛中毒患者には知能指数低下、神経障害、腎臓障害等が発生する事は確認されていたが、最近の研究で、鉛中毒は犯罪などの「反社会的行動」を誘発する可能性があることがわかったという。1973年、経済連携協定により鉛を含むガソリンの販売が禁止された。これにより、空気中の鉛濃度は廃止前と比べて98%も減少した。更に5年後、鉛を含むペンキの使用が禁止された。これらの鉛製品廃止運動の結果、70年代以前に生まれた子供と比べて70年代以降の子供は、主に大気中からの鉛の摂取量が低下した事により、幼少期、血液中の鉛含有率が激減していた。ボストン大学で博士号を取得した、ローレン・ウルフ博士はこう推測する。「(70年代以降の子供達は)健康な頭脳を持ち、育ったことにより、暴力的・反社会的行動を好まない傾向にあるのだと思います」2014.2.15 カラパイア