東京医科歯科大学名誉教授の井上昌次郎さん。大人の睡眠では、レム睡眠の割合は20~25%。だが新生児では睡眠時間の約半分がレム睡眠、胎児期までさかのぼると100%レム睡眠になるという。「このレム睡眠は、脳の神経回路を作っているのです」と井上さん。神経回路は、活動するほどつながりが強くなる。そこで胎児や新生児の頭の中では、神経をしっかり“敷設”するために脳幹が活発に活動する。これがレム睡眠の始まり。よく「寝る子は育つ」というけれど、レム睡眠は文字通り、赤ちゃんの脳を育てているのだ。2014.2.16 日本経済新聞
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