注意していただきたいことは、褒めることが逆効果になるケースさえあることです。たとえば、お絵かきが大好きで自発的に描いている子供に、「あら~お絵かき上手ね」と声をかける大人は少なくありませんが、実はこれって最悪の声かけです。周囲から何度も褒められて快い思いをするうちに、絵を描くことが大好きだったはずが、褒められたくて描いているのだと認識してしまう。これを心理学用語で、「認知的不協和」といいます。すると絵を描くことへの興味を急速に失ってしまう。子供が積極的に取り組んでいることに関しては褒めてはいけないのです。では、自発的に頑張っている子供にはどう声かけをすればいいのか。本当は放っておくのが一番いいのですが、何か声をかけてやりたい衝動を抑えるのは難しいものです。あえて声をかけるとしたら、成績が上がったことを子供と一緒に「嬉しいね」と喜ぶことくらいでしょうか。まちがっても「がんばって勉強したからだね」と褒めてはいけません。2014.3.1 PRESIDENT Online
参考リンク 認知的不協和-Wikipedia
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