国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 成人精神保健研究部
PTSD に対して、米国学術会議などで、もっとも効果があるとされている持続エクスポージャー療法の効果を、比較対照群を用いて、科学的な方法で検証する研究です。これまでのデータからは、PTSD 症状の重症度はほぼ半減するという効果が得られています。また、この治療の効果をより確かなものとするために、治療とお薬を併用する研究も行っております。治療の前後で、詳しい検査を行って、効果を検証します。持続エクスポージャー療法は週に 1 回、90‐120 分程度の集中的なカウンセリングを、10‐15 回行います。ご自宅で毎日宿題をして頂く必要もあります。これとは別に検査のためにも来院して頂きます。参加者の方は病院で保険診療の費用をお支払い頂くことになりますが、別に研究費の方から薄謝を進呈いたします。
応募条件：
・16 歳~65 歳、女性、１５才以降の対人暴力被害（性暴力、ＤＶ・配偶者間暴力、生死に関わる傷害など）
・精神科で PTSD の診断がついている方、主治医からの紹介状がもらえる方
・持続エクスポージャー療法は、患者様にとっても負担の大きな治療法ですので、それに耐えられないと判断された場合には、適応とならないことがあります。特に、PTSD以外の精神疾患などの治療が優先される場合などは、対象となりません。
・詳しくはお問い合わせください。