①
Authors:
Liu, T., Saito, H., Oi, M., & Pelowski, M.
Title:
Appraisal of a copresent observer as supportive activates the left inferior parietal lobule: A near-infrared spectroscopy study using a driving video game
Journal:
NeuroReport
日本語によるコメント:
近赤外分光法(NIRS)を用いて,運転ゲーム中の運転者役とその観察者の両側のIPLでの賦活を計測した.運転遂行者の課題は所定経路図の運転であり,観察者の課題はその遂行の観察であった.遂行者による観察者に対する主観的評価に従って,実験参加者のペアは,3群に分割された: 支援,非支援,中立群。遂行者の運転時間,誤反応数,緊張評価得点は,3群間で有意差を示さなかった。しかし,NIRSデータは,観察者を支援的と評価した課題遂行者(支援群)の左IPLでのみ,非支援群よりも有意に高い賦活を示した。これらの結果は,同席する観者への遂行者の「主観的な」評価に応じて,遂行者の左IPL反応が異なることを示唆する。
②
Authors:
Oi, M., Saito, H., Li, Z., & Zhao, W.
Title:
Co-speech gesture production in an animation-narration task by bilinguals:A near-infrared spectroscopy study
Journal:
Brain & Language
日本語によるコメント:
発話に伴う身振産出に関わる脳内機構を検討するために,アニメーション伝達課題を遂行中の二言語併用者の脳活動を近赤外分光法で計測した。実験参加者の課題は,2種類のアニメーションの観察後に,それぞれの内容を母語(L1)または第二言語(L2)で伝達することであった。実験参加者は,L2でL1よりも多くの身振を示した。身振の産出数は,L1では伝達の終盤で減少したが,L2ではこの減少は認められなかった。脳賦活量は,左下前頭回(IFG)において身振の産出中に増加し,それに伴い,左上側頭溝(pSTS)では低減した。これらの脳賦活パターンは,左IFGが身振の産出に関与し,左pSTSが発話の負荷を反映することを示唆する。
③
Authors:
Suegami, T. and Laeng, B.
Title:
A left cerebral hemisphere’s superiority in processingspatial-categorical information in a non-verbal semantic format.
Journal:
Brain and Cognition