心理臨床家・セラピストの勇気に関するインタビュー調査
インタビュー調査へのご協力のお願い
現在、心理臨床家・セラピストの勇気についてのインタビュー調査を行っており、調査にご協力頂ける方を探しております。
■タイトル■
心理臨床家・セラピストの勇気
―過去の傷つきをクライエントに自己開示する体験についてのインタビュー調査―
■本研究の目的■
心理臨床家・セラピストの勇気は、クライエントとの間に安全感や信頼を築き、クライエントが自身の痛みに向き合う勇気を促進するといわれています。臨床家の勇気の現れには、臨床家が弱みを包み隠さずさらけ出すなどの「自己」を使うことがこれまでの研究で示されています。Wounded healer(傷ついた癒し手)は、「自己」を使う臨床家の一例ですが、臨床家が、自身の過去の傷つきを治療的に使うことは、専門的技術を使うだけでなく、臨床家の「自己」を使うという点で、とてもリスクがあります。ですが、自身の過去の傷つきをクライエントの癒し・変化を促すために自己開示する体験には、クライエントにはっきりと示されるような臨床家の勇気の本質がみられると期待しています。
したがって、本研究は、臨床家が過去の傷つきをクライエントの癒しを促進するために自己開示する体験を通して、クライエントの変化や癒しを促すような臨床家の勇気について知ることが目的です。そして、クライエントに対して示される臨床家の勇気とは何か、また、その原動力もしくは必要な資質は何か、臨床家の勇気が関係性、面接プロセスにどのように作用するのかを質的分析をもとに検討することを目的としています。
■対象となる方■
以下すべてに当てはまる方にお願いしたく存じます。
・臨床心理士養成大学院を修了されて、臨床心理士あるいはそれ以外の専門資格をお持ちの方
・10年以上臨床現場で働いている方
■ご協力いただくこと■
インタビュー1回(60分~90分程度)
■時期■
2019年3月~4月頃
■場所■
ご協力下さる方のご都合のいいインタビューに適した場所
もしくは、お茶大の一室
遠方の方は、Skypeや電話でお話うかがえますと幸いです。
■インタビューでうかがうこと■
クライエントの癒し・変化を促すために、勇気を持ってご自身の過去の傷つきを自己開示したことのある印象的な場面を2つお話し頂きたく存じます。
■プライバシー・情報の管理■
インタビュー内容は、許可を頂いた上で録音し、調査者が逐語録を作成いたします。個人が特定されないよう、逐語録は固有名詞を伏せて作成します。
逐語データの保存にあたっては、パスワードをかけハードディスクに一括管理し、音声データの入ったICレコーダーやその他分析過程で生じる書類を含め、全て研究室内の鍵のかかる保管庫において管理を徹底し、研究室外に持ち出しません。
■謝礼■
心ばかりではございますが、5,000円の謝礼をさせて頂きます。
お茶大にお越しの場合は、交通費を実費で負担させて頂きます。
もしご協力をご検討頂けましたら、お手数ではございますが、
こちら(g1870303@edu.cc.ocha.ac.jp)にご連絡くださいますと幸いです。
また、調査についてご質問やご意見ございましたら、ご遠慮なくご連絡頂けますようお願い申し上げます。
お忙しいところ申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
お茶の水女子大学大学院
人間文化創成科学研究科 人間発達科学専攻
発達臨床心理学領域 岩壁研究室
博士後期課程
木村友馨
E-mail g1870303@edu.cc.ocha.ac.jp