一般社団法人日本家族心理学会・研修委員会主催 2020年度第2回研修会
多世代家族療法〜子どもの問題・夫婦・親子関係への統合的アプローチ〜
近年ますます大きな社会問題になっている虐待やDVはもちろんのこと、子どもが現す様々な問題、夫婦間の不和、親子関係の問題に対する理解や援助においては、現在の家族関係だけを見ていても、分からないことが多いのではないでしょうか。そのようなときは、一旦過去にさかのぼってみると、現在の関係をより深く理解することができます。多世代家族療法は、3世代以上にわたる家族システムの歴史的・発達的プロセスを視野に入れ、個人の心理、家族内の相互影響関係、世代間伝達を統合的に理解しながら、個人・夫婦・親子を援助するアプローチです。
この研修会では、Bowen, M.の家族システム理論とBoszormenyi-Nagy, I.の文脈療法の基本的な考え方について、臨床事例にも触れつつ分かり易く解説します。また、夫婦(カップル)関係における葛藤の背景にある源家族での体験の影響についても取り上げます。家族療法やシステム論に関する基礎知識は不要です。子ども・夫婦・親子の問題に関心がある方、援助に携わっている方の参加をお待ちしています。
講 師:
野末武義(明治学院大学心理学部心理学科教授・IPI統合的心理療法研究所所長)
日 時:
2020年9月27日(日曜日)10:00〜16:00(昼食休憩1時間程度)
方 法:
Zoomによるオンライン講座(オンタイム+録画視聴もしくは録画視聴のみ)
定 員:
100名(オンタイム+録画視聴)。録画視聴のみは人数制限無し。
内 容:
多世代家族療法とは:個人と家族への統合的アプローチ・親もかつては子どもであったという視点
Bowen, M.の家族システム理論:自己分化・三角関係・多世代伝達過程・情緒的遮断・ジェノグラム
Boszormenyi-Nagy, I.の文脈療法:Give & Take のバランス・忠誠心の葛藤・破壊的権利付与・親役割代行・多方向への肩入れ
夫婦(カップル)関係における親密さに対する恐怖と源家族での体験
参加費:
① 日本家族心理学会会員、家族心理士・家族心理士補・家族相談士の有資格者
② 学生(大学院生・学部生):申し込みの際に有効期限が明記された学生証の提示が必要
③ ①②以外の参加者
Zoomオンタイム+録画視聴の場合
① 8,000円 ② 5,000円 ③ 10,000円
録画視聴のみの場合
① 7,000円 ② 4,000円 ③ 9,000円
* 日本家族心理学会会員としての参加費は、2020年度までの年会費を納入済であることが条件となります。
申込期限:9月17日(木曜日)締め切り。
研修ポイント
* 家族心理士・家族心理士補・家族相談士;2ポイント
* 臨床心理士;2ポイント
申し込み https://jafp-web.org/training/workshop_form