ワークディスカッションは、イギリスのNHS(国民保健サービス)の機関であり、心理職をはじめとする臨床家へのトレーニングコースを提供している、Tavistock Clinicで開発された もので、ヨーロッパの心理職大学院で取り入れられているプログラムです。ウィーン大学大学院の調査では、全カリキュラムで最も重要と学生に評価された プログラムです。
このプログラムの目的は,臨床実践場面(実習場面)を振り返り、グループメンバー同士で様々な視点から事例等を見ることによって、心理士としての視点を増やし、対人交流の理解を豊かにし,観察力や感受性、他者との円滑なコミュニケーション能力など心理職に必須のスキルを向上することです。
プログラムの内容としては、心理療法の事例に限らず、デイケアやSC 等のすべての臨床実践(実習も可)での対人交流場面( 1 時間程度)を発表してもらい、そこで何が起きているのか、どういった支援が考えられるかなどを多角的にディスカッションします。通常のグループ SV や事例検討会との違いは次のページでお伝えします。
今後日本での積極的な導入を進めていく上で、オンラインでのグループ に参加し、研究に協力してくださる方を募集します。研究として、質問紙による効果測定、体験後のインタビューなどにご協力いただく予定です(研究結果は個人が特定されない形で学会発表・論文投稿を予定しております。また、グループに参加せず、質問紙のみのご協力、あるいはグループに参加し、インタビューには協力しないことも可能です)。ご興味をお持ちになった方やご参加希望の方を対象に Zoom によるオンライン説明会を行います。本研究とワークディスカッションについてご説明し、ご質問にお答えします。説明会に参加されない方でも、プログラムへの応募は可能ですが、個別に説明させて いただく 時間を設けさせていただきます。