1. 研究テーマ
10代で摂食障害を患いそこからどのように回復したのか
――回復の意味と回復過程に注目して――
2. 研究の目的・意義
10代で摂食障害を患い回復に至った当事者の語りから,回復過程と回復の定義を明らかにすることを目的としています。それにより, 現在闘病中の方々に対し回復への道筋を提示することや, 心理的支援のあり方を示唆することを目指しています。
3. 研究の対象者
以下の条件を満たす者のうち5~10名
(1) 調査時点で20歳以上の女性
(2) 10歳から19歳の間に摂食障害だと診断されたことがある方(ただし, 診断を受けたか否か覚えていない場合は, 入院歴の有無・低体重の状況等を踏まえて, 明らかに当時の状況が摂食障害の診断に合致すると判断される方もご参加いただけます)
(3) 調査時点で回復の自認がある回復者の方(本研究において, 回復者とは(4)および(5)をいずれも満たし, ご自身の経験を語ることで心身の調子を崩さないと自覚のある方を指しています)
(4) 過去2年以内に拒食・過食・下剤等による排出行動・強迫的で過度な運動及び運動習慣がない方
(5) 過去2年以内に摂食障害を含む精神疾患に係る入院や定期的な通院がない方(ただし, フォローアップのための年1回程度の通院は不問とします)
4. 研究の方法
約90分~120分のインタビューを1回実施
5. 調査時期
2022年7月~2022年10月
6. インタビュー実施場所
お茶の水女子大学または研究協力者様のご都合の良い一対一で話せる公共の場所
※対面が難しい場合はオンライン(Zoom)で実施
7. 研究実施時の倫理的配慮や注意事項
(1) 得られた内容については守秘を厳守します。
(2) お答えになられたくない質問に応じてくださる必要はありません。
(3) インタビュー内容はICレコーダーで録音(オンラインでの面接の場合には録画)いたします。録音・録画データは文字化する際に個人情報を匿名化し,個人・機関名を特定できるような情報(名前,固有名詞など)はすべて削除いたします。もしご希望があれば,文字化したインタビューデータの内容を後日確認いただき,データの使用が可能かどうかをご確認いただきます。使用されたくない箇所は論文や研究発表などで使用いたしません。※録音・録画は分析の際に必要なデータですので, 録音・録画に同意いただけない場合は, インタビューを実施いたしません。
(4) 研究への参加は自由意思によるものです。インタビューの途中で参加を取りやめることも可能 です。また調査期間中の2022年10月31日までであれば事後の撤回が可能です。
(5) インタビューの実施にあたり,研究協力者の心身に不調が生じないよう、慎重に行います。万が一異変が見られた場合には,研究責任者の判断で直ちにインタビューを中止いたします。
(6) 録音・録画データは,文字におこして匿名化した後に,速やかに削除いたします。匿名化されたデータは厳重に保管し,研究責任者が研究目的のみに使用いたします。
8. 研究結果の公表,情報開示,研究結果の還元
本研究は,修士論文に執筆するほか,学会や専門誌に広く公表予定です。公表の際にも,上記同様,個人情報の保護に十分に配慮し,個人・機関名が特定されることはありません。希望される方には,研究が終了した後に研究結果の概要を送付いたします。2023年2月末日までに,研究責任者(お茶の水女子大学大学院 中山晶衣)へご連絡いただけますと,2023年3月中にメールでお送り致します。
9.謝礼
研究にご協力くださいます方には,インタビュー終了後に薄謝(アマゾンギフトカード1000円)を贈呈させていただきます。
【お問い合わせ先】
本研究について疑問や質問が生じた場合,また研究に関するお問い合わせは以下の連絡先までお願いいたします。
研究責任者:中山 晶衣(なかやま あきえ)
連絡先:g2140315@edu.cc.ocha.ac.jp
所属:お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
人間発達科学専攻 発達臨床心理学コース 博士前期課程2年
所在地:〒112-0002 東京都文京区2丁目1―1
指導教員:高橋 哲 准教授