カーワン教授は「(うつの傾向がある人は)記憶障害なのではありません。ただ細部を見逃しているだけなのです」と述べています。今回の研究では、うつ病と病院で診断された患者を対象に行ったわけではなく、被験者のグループはあくまでうつ症状のレベルとしては平均的で、彼らの評定ではかなり穏やかなうつの兆候を見せていました(なかでも抗うつ剤使用中の15人の患者は、彼らのデータセットからは外されていました。抗うつ剤がニューロン新生、つまり神経細胞の生成に作用するとされていたからです)。よって、うつ病とニューロン新生、パターン分離能力の間における因果関係を立証するのは極めて困難であるとされています。カーワン教授らは「今後この領域の研究においては、精神疾患、パターン分離、抗うつ剤、ニューロン新生の相互関係を見極めることが重要だ」としています。2013.10.12 Lifehacker
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