米アイオワ大学、テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターの研究チームが、神経性の拒食症や過食症などの摂食障害との関連が考えられる遺伝子変異を発見したと発表した。摂食障害は家族で遺伝する例がよく見られるが、病気は複雑であり、原因を特定するのは困難とされている。研究チームは、患者に共通する要素を調べるため、摂食障害に大きく影響を受けている2つの家族のDNAを調べた。2つの家族には、大部分が摂食障害に冒されていること、障害が生じ始めた年齢が若いことなど、遺伝的な問題が疑われる要素がいくつかあった。それぞれの家族のDNAを調べたところ、両方の家族で、遺伝子の発現を調整するそれぞれ別の遺伝子に変異があったという。これらの遺伝子は筋組織や脂肪組織と関係があることが知られ、また2つの遺伝子が相互に作用し合っていることも考えられるという。研究チームは今後、マウスを使った実験で遺伝子変異の具体的な影響を調べるとともに、摂食障害を持つほかの患者のDNAも調べていく方針だという。2013.10.14 IRORIO
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