人をネガティブにさせる遺伝子が存在する カナダ研究
- 2013/11/8
- ニュース
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究によると、そういう人たちには「世の中のダークな面ばかり見る遺伝子」をもっているのだという。その遺伝子が、普通の人には普通に見える世界を、闇に包まれた混沌の世界へと変えているのだという。問題の遺伝子は、ADRA2b欠損変異体というもので、神経伝達物質である副腎髄質ホルモンのノルエピネフリンに影響を及ぼす。ノルエピネフリンは感情的な記憶を形作るホルモンだ。200人の被験者を対象に、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルな単語を続けざまに見せて、被験者がどの種類の単語をより多く記憶しているかを調べた。すると、ADRA2b遺伝子を持つ被験者はそうでない被験者よりも、ネガティブな単語をより覚えている傾向があることがわかった。「ADRA2b遺伝子を持っている人は、この“遺伝子メガネ”を通して、ニュートラルな世界をネガティブな視点で見るようにプログラムされているようで、人混みの中でも“怒り顔”に目が行く傾向があります」と言うのは、同大の心理学者レベッカ・トッド教授だ。2013.11.7 カラパイア
原著
Genes for Emotion-Enhanced Remembering Are Linked to Enhanced Perceiving Psychological science