リチャード・デービッドソン氏やスペインのバイオメディカル研究所パーラ・カリマン氏の研究によると、瞑想をすると遺伝子にまで影響があらわれることが明らかになった。瞑想により炎症に関わる遺伝子の表現型が変化し、体にもよい影響を与えるのだという。実験は、8時間の集中的な瞑想でどれだけ遺伝子の分子構造に変化が現れるかをテストしたもの。研究者らは被験者を、8時間マインドフルネス瞑想を集中的に行うグループと、8時間静かな部屋で過ごし瞑想をしないグループに分け、炎症に関わる遺伝子(RIPK2とCOX2)の発現を、実験前後で比較した。その結果、実験前の2つのグループには差がなかったが、実験後、瞑想をしたグループだけに炎症に関わる遺伝子発現(エピジェネティクス)に減少がみられた。炎症反応の減少は、ストレスからの早急な回復などに関連している。人間やマウスの実験では、エピジェネティクスは、ストレス、食事、運動といった刺激に対してもほんの数時間で活発に反応することが明らかになっており、瞑想もそのリストに加えられる形となった。2013.12.10 IRORIO
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