学生を癒すセラピー犬、米で導入する大学が増加

米国で最終試験を控えて猛勉強に励む学生のために、セラピー犬を取り入れる大学が増えている。犬や猫との触れ合いにはストレスを和らげる効果があり、いつも学生の順番待ちができる人気だという。米ジョージア州アトランタにあるエモリー大学の図書館。試験勉強に集中する学生で全席が埋まり、中にはキーボードの上で居眠りをする姿も。どの学生も疲れ切って見える。しかし別室のジョーンズルームに入ると空気は一変する。この部屋の主役の「ヘンリー」は、非営利団体(NGO)アルファレッタの広報を務めるゴールデンレトリバー犬。同団体は子どもや障害者のためにセラピー犬を派遣する活動を展開していて、ヘンリーも仲間の犬たちやボランティアの訓練士とともに、病院や学校を訪れている。実際に、犬と触れ合うと、不安を和らげ血圧を下げる効果があるとされるホルモン、オキシトシンの濃度が高まるという研究結果もある。犬をなでたりペットの相手をしたりすると、不安が薄れて安心感が高まり、恐怖や不安から関心が遠のく効果があるという。また、過度のストレスは記憶力の妨げになるという研究結果もあり、ひと時でもそうしたストレスを和らげることができれば、学習能力の向上も期待できる。エモリー大学は、ほかの大学からの紹介で昨年からセラピー犬を導入したといい、「犬と触れ合うためにやってきた学生の数の多さに驚いた」と図書館司書は振り返る。2013.12.20  CNN


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