「寝る大人は太らない」? 中高年の調査で傾向

中高年の睡眠時間が短くなるほど、体重が5kg以上増えるリスクが段階的に高くなるという論文が、米国疫学雑誌に12月1日公表された。米国の退職者の組合に所属する51~72歳の男女83377人を分析の対象にした。研究開始時点の質問票で、心臓病・脳卒中・がんになったことがあると回答した人は、分析の対象から除外した。研究開始時点の質問票で、一日の平均的な睡眠時間を「5時間未満」「5~6時間」「7~8時間」「9時間以上」の選択肢から一つ選んでもらった。体重については、2回の質問票調査(研究開始時点と平均7.5年後)で、自己申告してもらった。睡眠不足が体重増加につながる理由として、以下のような可能性を著者らは挙げている。

今回の研究の意義は、心臓病・脳卒中・がんの人を除いた大規模な集団で追跡調査を行い、睡眠時間が短いほど、その後の体重増加のリスクが段階的に高まる可能性を示した点にあるだろう。いっぽう、研究の限界として、睡眠時間も体重も自己申告に頼っている点、心臓病・脳卒中・がん以外の病気で睡眠障害につながる病気(睡眠時無呼吸症候群や不眠症など)については情報がない点などを、著者らは挙げている。2013.12.19  apital

原著論文
A Large Prospective Investigation of Sleep Duration, Weight Change, and Obesity in the NIH-AARP Diet and Health Study Cohort

 


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