雑誌論文が読まれる「寿命」はどのくらい? 各分野での論文の「利用半減期」に関する初めての大規模調査結果が公開される
- 2013/12/22
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電子ジャーナルの利用データに基づいて、各誌に掲載された論文がどのくらいの期間にわたって読まれたかを示す”usage half-life”(利用半減期*)を調べ、分野ごとの傾向を分析した初めての大規模調査の結果をまとめたレポートが発表されました。この調査は、元図書館員で現在は出版コンサルタントのPhil Davis氏が、各出版社からデータの提供を受けて行ったものです。Wiley, Elsevier, Springerをはじめ、大学出版局・学協会を含む代表的な学術出版社13社の計2,812誌が対象となりました。
今回発表された主な結果は以下の通りです。
- 論文の利用の推移はジャーナルによって、また分野によってかなり異なる
- 利用半減期が「12ヶ月未満」のジャーナルは全体の3%に留まる一方、「6年以上」のジャーナルが17%近くあった
- 分野ごとの利用半減期(分野内の各ジャーナルの利用半減期の中間値)
2~3年: 医学・保健科学
3~4年: 生命科学、化学、計算機科学、エネルギー・地球科学、工学、社会科学
4~5年: 人文科学、物理学、数学
詳細については、下記リンク先レポートの原文をご覧下さい。2013.12.20 ワイリー•サイエンスカフェ
原著PDF
Journal Usage Half-Life