誰にとっても他人事ではない認知症。高齢化社会に向かい、認知症や介護に注目が集まる中、認知症に関し衝撃的な説を唱える書籍が刊行された。それが認知症専門医・長谷川嘉哉氏による『公務員はなぜ認知症になりやすいのか』(幻冬舎)だ。不況が続く中、今や最も安定した憧れの職業とさえ称される公務員だが、その公務員が認知症になりやすいとは、一体どういうことか。同書によると「マンネリで変化を好まない公務員」は扁桃核を刺激しない頭の使い方の人が多く、そのため認知症になりやすいという意味で、かなり危ない職業なのだという。著者の長谷川氏は、自身の経験も交えてそれを解説する。年間50回ほどの講演を行う著者だが、主催者が民間か公的機関かで、対応の“差”があるという。「民間企業が主催の場合は、講演会場で(著者の)本の販売をさせてもらう」。しかし公的機関の場合、販売させてもらえないことが多々あるのだという。理由は「規則で決まっている」「上司に確認したがダメだった」というお決まりの文言だ。柔軟性がなく、前例主義で、聴衆の希望に応えるという意思すら持たない公務員は「価値観が凝り固まっている」。「公務員で大切なのは前例があるかないか、マニュアルから外れていないかであり、個人的な判断で結論が出せません」「組織の論理を優先して淡々と仕事をこなせる人のほうが、出世も早い世界です」。よって「自らの判断で新たな方法や対応策を生み出す思考・行動が必要とされていない」し、「狭い価値観だけで仕事をする」のだ。2013.12.21Business Journal
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