どちらが悪い人なのだろう? 禁煙運動家と喫煙者(中部大学教授 武田邦彦)

歴史的にはタバコや煙を嫌うのはアーリア人の白人系で、インディアン、アイヌ、日本民族など黄色人種とタバコの付き合いは長く、煙に対する嫌悪感も少ない。文化としては日本の文化の範囲内である。まずは「タバコを吸ったら肺がんになるかどうかは別にして、そういう理由では社会から排斥してはいけない」ということを私たちは確認しなければならない。そうしないととんでもなく暗い社会になる。禁煙運動の人たちの中には、「タバコを吸っている姿が気に食わない」とか、「タバコを吸っている人は傲慢だ」などという理由を言う人がいるが私はとんでもないことと思う。それに比べると喫煙者は比較的、紳士的だ。無理難題(喫煙者の健康のために、自分が吸いたいのに罵倒される)をよく我慢してきたものだ。アイヌの習慣に「タバコをすると気分が穏やかになるので、タバコを吸うのを勧める」ということは本当ではないかと思うほどである。アイヌは戦争をしなかった数少ない民族だが、それがタバコと深い関係があることが指摘されている。思い切った転換だが、禁煙運動家は他人の自由を自らの趣味で禁じようとする「悪い人」であることを社会的にもはっきり認め、静かに耐えている「良い人」(喫煙者)を尊敬しなければならない。2014.1.1 ガジェット通信


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