認知症高齢者、462万人の衝撃~薬治療でも改善困難、重い経済的負担

団塊の世代(1947〜49年頃に生まれた世代)が65歳以上となる今年、認知症はますます身近な病気になるといえます。いくつかある薬の中で最も多く処方されているのは、エーザイの「アリセプト」です。アリセプトは3mgから服用を開始し、1〜2週間で5mgへ増量します。3mgでは基本的には効果はなく、吐き気や軟便などの消化器症状の副作用に慣れるための服用となります。さらに症状が進行した場合、10mgの服用へと移行していきます。アリセプトは服用開始後、効果がみられるまで3カ月ほどかかるといわれています。あくまでも、認知機能を改善するものではなく、症状の進行を遅らせるものです。アリセプト5mgの薬価は356円で1日1回1錠、保険も適用されるため月額数千円とはいえ、毎日、しかも将来にわたって服用し続けなければならないことを考えると、経済的負担は決して軽いとはいえない価格です。「なかなか効果を感じられない」「お金がかかる」といったことから、ご家族による服用中止というケースも少なくありません。しかし、6週間服用を中止すると、進行を遅らせていた症状が、何も治療しない場合の状態へと一気に悪化してしまうことがあります。素人判断で服用を中止することは取り返しのつかないことになりかねません。アリセプトはジェネリックも発売されており、薬価は7割ほどになるので、そちらを利用すれば経済的負担は軽減できます。2014.1.28  Business Journal


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