一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい
- 2014/2/3
- ニュース
イギリスでもこのニュースは大々的に報道され、BBCや民放、大手新聞でも報道されています。ワタクシはこのニュースをイギリスのニュースで知ったのですが、その後日本での報道をネットでみて、その内容があまりにも違う事に唖然としました。(中略)
イギリスの他の主要新聞でも、この発見が何なのか、どのように貢献するのかに記事のスペースが割かれ、小保方博士の年齢、性別、服装、ラボの装飾に関して は一切書かれていまん。倫理問題に触れた記事があるのも日本と違うところです。イタリア、ドイツ、フランスではイギリスほど報道されなかったので記事は少 なめですが、いずれも報道の姿勢はイギリスと同じです。韓国や中国、台湾の新聞も欧州主要新聞やテレビと似た様な報道の様です。どの媒体も、写真は割烹着 を着ていない小保方博士の写真、もしくは細胞の写真です。(中略)
一方、皆さんがご覧になったと思われる日本の大手新聞の記事を見てみましょう。
朝日新聞 泣き明かした夜も STAP細胞作製、理研の小保方さん
読売新聞 論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
産経新聞 「誰も信じてくれなかった」…強い信念で常識打ち破る
毎日新聞 万能細胞:世界で初の作製 簡単、がん化せず 理研など
日本経済新聞 万能細胞 リケジョの革命
日本の一流メディアは、なぜこの様な報道をするのでしょうか?
それは、記者や記事を選ぶ人々がこう考えているからです
「若い女性は泣かなければいけない」
「女というのは感情的ですぐに泣くのだ」
「可愛い物に興味がない女なんてありえないわ。だってアタシはムーミンが好きだもの」
「若い女性はデートをする物だ。そう、普通は仕事なんかどうでもいいと思ってんだ。性交が忙しいのさ」
「女の子が好きな色はピンクなのよね★ それが当たり前なのよ。だってアタシも好きなんだもの」
「業績や医学への貢献なんでうちのバカな読者達は理解できないさ。だから説明なんかいらないよ」
彼らの頭の中は「何々はこうあるべきだ」「女はこうだ」「大衆はこうだ」という偏見と固定化された人物像で満杯なのです。
2014.1.30 WirelessWire NEWS