第10回精神科治療学賞 最優秀賞 今村扶美, 松本俊彦, 朝波千尋, 出村綾子, 川地拓, 山田美紗子, 網干舞, 平林直次: 医療観察法における「内省プログラム」の開発と効果―待機期間を対照群とした介入前後の効果測定―. 精神科治療学, 28(10), 1369-1378, 2013
医療観察法病棟では、患者様の社会復帰を目的として多職種チームにより様々な治療的介入が行われています。そのなかでも、自らの病気について理解を深め、適切な対処行動をとれるようになり、再び同様の行為に至るのを防いでいくことは、医療観察法による医療における重要な治療課題とされています。私たちは、そうした治療課題に取り組むためのプログラムとして、開棟当初より「内省プログラム」の開発と効果測定を行ってきました。今回の研究論文では、本プログラムには地域で安全に生活していく上で重要な効果があることが明らかにされました。今後も、実証的な研究を行いながら、日々の臨床業務の質を高めていきたいと思います。2014.1.28 国立精神・神経センター
リンク 精神科治療学 第28巻10号
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