発達障害のひとつである注意欠如・多動性障害(ADHD)では、対処療法として中枢神経興奮薬などを用いて脳の回路活性化を図るという手法がとられることがある。そうした治療が何らかの理由でとられない患者の症状緩和に、ビタミンとミネラルの投与が有効であることが最近の研究でわかった。ニュージーランド・カンタベリー大学の研究チームがADHDの成人80人にサプリメントと偽薬を与え、その影響を比較した。サプリメントは14種類のビタミン、16種のミネラル、3種のアミノ酸、3種の抗酸化剤を含んだもの。実験ではサプリメント、偽薬の両グループに1日3回各5カプセルを8週間服用してもらった。その結果、サプリを摂ったグループでは衝動や多動といったADHD特有の行動が減り、注意力にも改善がみられた。こうした効果は研究チームのみならず患者の家族や友人も認めたという。2014.02.07 IRORIO
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