ひきこもり問題はもはや若者問題ではない。〜支援ニーズのなき支援をどう考えるか?〜 個人ブログ
- 2014/2/20
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僕は当時、目の前の若者に対峙することが精一杯で、「ひきこもり是非議論」に対して興味が持てなかったのですが、そんな僕がざっくり整理すると、肯定派はひきこもりを人間としての成長の機会と捉えていたと思います。しかし、残念ながらひきこりで成長する方はごく稀ではないでしょうか。失うものの方が大きく、特に長期化してしまうと、社会復帰が困難になります。また、社会的損失も計り知れないものがあります。
最近、ひきこもり支援のトレンドは「親亡き後をどう生きるか?」というものにシフトしてきていますが、その内容はファイナンシャル・プランナー的な、資産がありその運用を成年後見人に託しという資産運用の話なんです。しかし、その資産がない方も多く、それで短期的に“しのぐ”のはいいと思いますが、その後はどうするのか?に対する希望は見えません。
「支援ニーズなき支援をどうするか?」という問いは、お年寄りのひきこもりや孤立死につながる問題であり、もはやひきこもり問題は若者問題ではないと考えるべきだと思います。ですのでこの問いが、ひきこもり支援のブレイクスルーとなるキッカケを超え、社会保障2.0的な議論に発展していく可能性を、僕は漠然と感じています。2014.2.16 Massa Nova Dialy