思考で生きた「アバター」を操作、米チームがサル実験に成功

サルの思考を、眠っている別のサルに電極で転送し、その腕を操作させる実験に成功したとの研究論文が18日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された。実験を行ったのは、まひの治療法開発に取り組む米科学者チーム。鎮静剤で完全に眠らせたアカゲザルの腕を、別のサルの脳の指令により動かし、ジョイスティックを操作して作業を実行させることに成功したという。チームは、脳と脳が制御しようとする筋肉との連絡が完全に断たれている状態の「完全まひ」を再現するためにこの実験を行った。論文の共同執筆者、米コーネル大学(Cornell University)電気・計算機工学部のマリアム・シャネチ(Maryam Shanechi)氏は、AFPの取材に「われわれは、実験対象が、まひした腕を純粋に思考だけで制御できることを示した」と語った。この成果は、まひ患者が再び自分の手足を自由に動かすための治療法の確立につながる可能性があるという。2014.2.19  AFP


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