米ピッツバーグ大学のカーク・エリクソン博士は55歳~80歳の男女120人を対象に週に3日、1回40分程キビキビと歩いてもらい調査を実施。通常脳は加齢により萎縮する。しかし1年後被験者の脳をスキャンしたところ、海馬を含む脳の主要部位が2%大きくなっていたと、米国科学振興協会の年次大会の席で発表した。これは脳が2歳若返ったことを意味し、飛躍的な改善と言える。一方、1年以上ストレッチ運動を続けていた他の被験者のグループでは、脳内の同部位が1.5%委縮していた。同博士は「何も激しい運動をしなくても脳を若返らせる効果はある」として、適度な運動量で加齢時計を数年戻すことが可能と述べている。運動は決して特効薬ではないけれど、認知症対策としても頭の冴えをキープするのに最良の策の1つであるという。デスクワークが主流の昨今、立って動き回る機会が減っている。高齢者をマラソンするよう駆り立てるのは難しいが、週に何日か適度な運動を促すことはできる。そうすればわずか数か月で飛躍的な改善が期待できるとのこと。こう言われれば重い腰をあげようという気になるまいか⁈2014.2.20 IRORIO
参考リンク Exercise to beat dementia: Regular physical activity ‘boosts brain regeneration’
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